2012/02/24

Malifaux普及への道(4)

第3回迄で既に7700円程度(但し海外個人輸入とか家にあるもの代用すれば、ほぼモデル代で4000円以下に抑えることも可能ではある)と微妙に躊躇したくなる大台ラインが見えてきてるが、今回も出費関連。

但し今回は第1回以上にこのゲーム専用の出費ではない。
プラモデルを作ってる人や、他のミニチュアゲームをやってる人などは既に持っているものが殆どだし、今回Malifauxを始めるのに買ったとしても逆に他でも使える...んだけど、やっぱりここ含めてがミニチュアの登竜門で、ここが実は厳しいと思うので書きます。

要は組立と塗装の話なので、既に他のミニチュアゲームをやってる人は今回は読まないでいいです。




ミニチュアゲームのモデルは基本未組立、無着色です。
Malifauxはその殆どがメタルで、一部最近の大物がレジンで出来ています。
他社製品で見ればプラ製のものもあるが、どれでも少なくともまず組立が必要になります。

個人的には対戦相手のモデルが塗装を一切してない地金色でもちゃんと組まれてさえすればなんとも思わないのですが、この界隈の暗黙のルール的なのは最低単色でも塗装されている(する誠意が見れる)ほうが良いっぽいです。
この辺は対戦相手の方の考え方も有りますので、単色などで使う場合はゲーム前に相手に相談しておくと良いと思います。

ちなみに個人的な話ですが、この間のゲームで塗装途中(各部分の基本色をベタ塗りで塗り分けた程度でレイヤー、明暗などを付けてない状態)で使ったのですが、やっぱりそれをやっちゃうとその後のそのモデルへの塗装モチベーションが下がってしまったのもあり、今後はとりあえず自分の中で納得いく塗装(と言っても下手なんですが)が終わるまでは使わないようにしようと思いました。


ということで組立と塗装代の話。

まず(ほぼ)必須の組立から。
基本メタルなので加工には模型用の歯が折れにくいナイフとニッパーが必要になるが、ニッパーはタミヤの高い模型用とかを使うとすぐ駄目になる(あれはプラスチックモデル用なので歯が柔らかい)ので100均の奴をとっかえひっかえ使うのでいいと思う。
ナイフはタミヤ(OLFA)のデザインナイフでいいが、逆に100均の安いデザインナイフはやめたほうがいいと思う。

ランナー部からの切り出しや、ベースのタグ部分の整形などの大型部分はニッパーで、ナイフは細かいバリとか型の隙間に流れたパーティングラインを削る形で使う。
ナイフはあまり切る本来の使い方はしてません。
それだけでもいけるが、もうちょっと細かくやりたいなら細いヤスリがあると良い。

あとは接着剤。
Malifauxであれば瞬間接着剤が有れば基本くっつくが、お勧めは強硬度系の接着剤と瞬着硬化スプレー。
硬度が出るものは大体接着までの時間が長い、"瞬間"だって言ってるのに。
その為、そいつを無理やり硬化させるためのスプレーがあるが、これが内容量の割に高い。
でも本当早く作業が進むので気持ち的にダレてこないのが飽き性の人間には良い。
硬化後にナイフで削れる「黒い瞬間接着剤」ならパテ代わりに隙間埋めにも使えるし。

そして塗装時にも使えるカッターマット、これ必須。
余裕があれば作業スペース的にA3サイズをお勧めします。
傷や塗料汚れが気にならない机とかでやるならいらないが、ほとんどの人は必須かと。

工具は高い、が、ここにあげた物程度は日常でもあると重宝する...と思う。


次に塗装。
これが難しい。(技術的にも金銭的にも)

既にプラモデル製作をやってる人や、シンナー系の溶剤臭が(生活環境的にも個人的にも)平気な人はいわゆるプラカラーなラッカー系塗料が安くていいと思う。
これは皮膜も強いしこの上に水性系の塗料を重ねやすいし、メタル系、クリア系のカラーも綺麗で豊富だし。

で、臭いがダメな人は水性系になるが、まず出来栄えより安さを取りたいなら普通の画材屋で売ってる(最近は質はわからんが100均でも売ってる)水性アクリル絵の具(ガッシュ)でいいと思う。

ただ自分みたいな素人が始めて塗るのなら簡単に見栄えよく出来るのがミニチュア塗装向けに出てるシタデルやファレホのカラー。
1本(1色)でシタデルで500円、ファレホで300円程度する決して安くない塗料だが、本当びっくりするほど塗りやすく、臭いが無く、下手なりにも観れる作品が仕上がる。(気がする)
また、ウォッシュやアンダーコートと言った能力特化型の塗料もあるのが良い。

最初のお勧めはファレホのゲームカラー導入セット(16本入り)か、ゲームズワークショップのプラ製モデル5体と筆1本と塗料8本位がセットになった奴と、シタデルウォッシュの黒とマッド辺りを買う感じ。

筆も同様で、模型屋や画材屋の安いのでもいいが、シタデルの筆や、画材屋の同価格帯の筆は本当に細く塗ることが可能だ。

ここばかりはどうしても高く、お勧めで揃えるとカラーセット(ファレホで5000、GWで4000)、ウォッシュ2本(1000)、筆3本(スタンダード、ミディアムドライブラシ、ファインディテール)(2000)。
これだけでも8000円程度...高いね。

これは究極だが、シタデルは今無理だがファレホや他メーカーは海外購入も出来る店が多いので、そこで買い揃えるのもいいかな。

あと塗装以前の話になるが、メタル製だと特にプライマーを下処理しておかないと本当に剥げやすい。
剥げたらまた塗るって対応でも良いが、移動中のスポンジケースでの擦れでも剥げてしまう感じなので出来ればプライマーによる下処理はしておきたい。
これはその殆どがスプレーの為、輸出入が難しくなかなか海外で買えないのと、どうしても溶剤臭が有る物が多いのが難点。
でも余裕があれば用意して欲しい。

 ※ これも先日自分で使ってみたのだが、ファレホや、一部メーカーからは筆塗り用のプライマーも売られており、これらの中には墨汁程度の匂いしかしない物もある。これらの中に海外から安く輸入して使える物もある。

ただし塗料もゲーム用ミニチュアだけに使うなら1回買ったらどんだけ持つんだよって量なので初期投資に近いのだけが救いです。

パレットは自分は画材屋で売ってる陶器製の皿を好きで使ってるけど、アルミホイルやチップスターの蓋なんかでも良いです。


今回の出費(価格は"約")(工具は安くあげてます)

  • デザインナイフ   350円
  • カッターマット(A4) 500円
  • ニッパー       100円(100均)
  • 接着剤        100円(100均)
  • 筆(3本)      2000円
  • WH40kペイントset  4200円

合計7250円。

ここまでの出費(価格は"約")

  • 第2回迄の記事分  7700円
  • 今回の記事分    7250円


合計14950円。

ここまででくると初心者が一気に揃えようと思うと、まず手が出ないですね。
まずい、普及の薦めの筈が自分でも敷居高すぎに見えてきた。

...次回はもうMalifauxがどっかとんでしまいますが、ここまでの出費の落とし所を考えます。

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